吉田和史さんという人がいます。元々toiletのお客さんとして知り合いましたが、僕は勝手に数少ない友達の1人だと思っております。
吉田さんはお仕事しつつも、シンガーソングライターの肩書きも持ち、作詞作曲を手掛けた楽曲をライブで歌ったり、アルバムを出したり、飲みながらポロポロ弾きがたりしてくれたりと、とてもユニークな方なのです。
吉田さんの代表曲の一つであり、僕も大好きな誰もいない夜の果てをという曲があります。被災地での体験をもとにしたこの曲を店ではじめて聞いた時、お世辞抜きで「めっちゃえーやないかい!」と密かにグッときた体験を覚えております。他にも
「ルーザーズ」「絵具」といった名曲がいくつもあり、自分はその中でもリンクはないですが「疲れたね」という曲が相当グッときています。
吉田さんは、少し前には「うつむき系のカリスマ」というキャッチフレーズを掲げて活動するくらい、なんだか悶々、鬱々、哀愁、悲壮、しんみり、な世界観を歌に纏わせつつ、それでも水面下では、負けない、折れない、諦めない、しぶとく、一歩づつという、非常にタフで前向きな一面が同居する地面スレスレ都会のひび割れコンクリートスタイルの紳士なのです。
発表する楽曲は割と堅めな印象ですが、プライベートではお茶目な一面もあり、よく店で暇になると一緒にノリ良く遊んでくれる気のいいお兄ちゃんでもあります。また誰とでも気さくに話せて人間関係の輪が広がっていく様は、全くもってうつむき系の属性ではございません。
↓おじさん2人が自撮り棒を駆使してナイスピクチャーを撮るという活動です。
ノリの良さの象徴といえば、毎年武の誕生日に開催している相撲に関するイベントで、吉田さんが一曲作曲してくれて、そこに武が歌詞をつけるという合作を発表しております。これがなんだかまた良い曲なのです→
そんなこんなで吉田さんが40代に突入して、ここから益々音楽活動に比重を傾けていくとのこと。よく「音楽で飯を食うのは大変」とか「将来どうするつもりなのか」という一般論が飛び交いがちですが、それらをさらりと受け流し、静かに覚悟を決めて、一歩づつ前に進む吉田さんの姿は確実に男マエダの缶コーヒーでありリスペクトであります。
自分も吉田さんの背中を追いつつ、ゴソゴソ、ゴリゴリと前に進んでいきたいと思います。
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